般若院の石蛙@山北町

 2017年11月下旬に神奈川県山北町を訪れました。般若院で出会った石製の蛙を紹介します。

石蛙その1@般若院
Fig. 1 石蛙その1@般若院

▼ レトロな洋風建築

 登戸駅から小田急小田原線急行に乗り、約60分で新松田駅に到着。JR御殿場線に乗り換えます。

 東山北駅を過ぎると北西から西に進行方向を変え、約10分で山北駅に到着。下車し駅の北側にある改札を出ると、ロータリーの先にある、レトロな洋風建築が目をひきます。

 跨線橋を渡った南側には、人工温泉さくらの湯がある山北町健康福祉センター蒸気機関車D52が動態保存されている山北鉄道公園があります。

 残念ながら温泉は休館日でしたが、蒸気機関車の整備運行を見学できました。途中左側に、神奈川県電子交換機化100%達成の記念碑、山北町役場を見ながら、県道74号線を南東方向に歩きます。

石蛙その2@般若院
Fig. 2 石蛙その2@般若院
▼ ヒキガエルの産卵池

 山の斜面では、蜜柑の木がたくさんの橙色をしたをつけています。生産がさかんになったのは、戦後なのだそう。

 駅から徒歩約30分で、般若院に到着しました。古めかしい山門(Fig. 4)をくぐり、石段を登った境内には一面、白い玉砂利が敷き詰められていました

 すみには石製の蛙が3匹(Fig. 1、Fig. 2、Fig. 3)座り、前方の玉砂利は水の波紋を表すかのように円状に整えられ、池に集まる蛙を表しているよう。古くからヒキガエルが産卵するがある事で知られ、江戸時代に書かれた文献に記されています。

 石蛙の背中には複数のイボがあり、ヒキガエルを表しているようです。木々の緑色と蜜柑の橙色が鮮やかな、山北の自然を堪能しつつ、石蛙が待つ般若院を訪れてみてはいかがですか。

石蛙その3@般若院
山門@般若院
Fig. 3 石蛙その3@般若院
Fig. 4 山門@般若院

般若院 足柄上郡山北町岸1640


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