跳躍する金属梅ヶ丘

 2012年1月に東京都世田谷区梅丘を訪れました。付近を小田急小田原線が通り、最寄りの駅は梅ヶ丘です。

跳躍する金属蛙
Fig. 1 跳躍する金属蛙

▼ 北沢川緑道を歩く

 駅を降り南東方向に徒歩3分程の北沢川緑道で、躍動感のある金属製の蛙(Fig. 1)を見つけたので、ご紹介します。

 北沢川は世田谷区北部を北西から南東方向に向かって流れる川。池尻付近で烏山川と合流し目黒川となり大井町付近で東京湾に注ぎます。

 1990年代頃は、汚れが激しくドブ川の様相を呈していましたが、上流部分から順次暗渠化され、上水が流れる緑道に置き換えられました。

 学生時代は、池尻付近の目黒川を横目に登校したものです。普段はほとんど水の流れがありませんでしたが、ひと度雨が降るとものすごい勢いで水が流れていく様を目撃しました。

北沢川緑道
Fig. 2 北沢川緑道

▼ 川の面影を探して

 梅が丘付近の北沢川緑道(Fig. 2)は直線になるよう整備され、かつて流れていた川の面影はありません。ただ、橋があった地点には、名前が刻まれた銘板が付いた、コンクリート製の柱がありました。

 また、柱の上には川にちなんだ動物がデザインされており、一之橋の柱には水面に飛び込もうとする蛙の姿(Fig. 1)がありました。水辺の動物の像や橋の銘板を眺めながら、散策するのもよさそうです。

 梅ヶ丘という地名は、駅が開設された昭和初期に名付けられたもの。近隣の羽根木公園に見事な梅林がありますが、地名にちなんで1967年に植樹されたものです。

北沢川緑道・一之橋 世田谷区梅丘1-36


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