津軽カエル

 2009年12月下旬に弘前、五所川原など津軽地方を訪れました。連日降雪が続く中、温泉やグルメを中心に観光を楽しみました。道中見つけたカエル名所を2つ紹介します。

阿吽の蛙(阿)
Fig. 1 阿吽の蛙(阿)
▼ 阿吽の蛙@中野神社

 あちゃこちゃばやばや(ブログ)で石製の蛙があると知り、黒石市南中野の中野神社を訪ねました。弘前から弘南鉄道弘南線に乗り終点の黒石駅で下車、さらに虹の湖公園行きバスに約30分揺られ南中野バス停で降ります。

 約5分坂を上ると右手に入口の鳥居が見えてきます。社務所で蛙について伺うと本殿の近くにあるとの事。積雪の中見つけられるか不安を感じながら歩を進めます。

 約10分本殿周辺を探し、不動明王の両脇に2匹の蛙を見つけました。高さ・幅・奥行きともに20 cm程。それぞれ仁王様のように阿吽の表情をしています。特に阿の蛙(Fig. 1)は、舌を出し愛嬌があります。

中野神社 黒石市大字南中野字不動舘27 、0172-54-8617

芽吹き心荒ぶる
Fig. 2 芽吹き心荒ぶる
▼ 立佞武多の蛙@五所川原

 津軽鉄道で斜陽館(太宰治の生家)や三味線会館を訪ねたあと、五所川原に立ち寄りました。トレインアテンダントの方に是非と薦められた、立佞武多(たちねぷた)の館を訪ねます。

 青森では地域毎に様々なねぷた祭りがおこなわれますが、五所川原の立佞武多はその大きさで他を圧倒します。全体の高さは約22 m、人形部だけでも約12 mもあります。

 館ではビル4階分もあるねぷた3台を屋内展示し、祭り以外の時期でも見学が可能です。大型スクリーンでは祭りの様子が上映されます。

 2007年製作の芽吹き心荒ぶる(めぶきうらさぶる)(Fig. 2)は、悪の芽が伸び鬼と化す前に、自らの芽を摘む心の強さを持ってほしいとの思いが込められています。サブタイトル・水鏡(すいきょう)に身を写しては、自らの姿を水面に映して省みるという意味でしょうか。

 その水面の下に位置する台座部にはたくさんの蛙(Fig. 2)が描かれています。中でも親蛙のお腹にタイトルが書かれた、親子蛙は秀逸。子蛙の顔には飛び散った墨が付いています。やかたブログにも紹介記事がありました。

立佞武多の館 五所川原市大町21-1、0173-38-3232


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