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2017年12月中旬に富山県富山市を訪れました。廣貫堂資料館で出会った蛙を紹介します。
▼ 古めかしい建物の資料館 富山駅から南方向に徒歩約30分で、株式会社廣貫堂に到着。フェンスで囲まれた広い敷地に、事務所や工場が建ち並びます。 資料館(Fig. 3)は、瓦葺きで平屋建ての古めかしい建物。社名が書かれた藍色の大きなのれんの下に、小さな青銅でできた蛙が2匹(Fig. 1、Fig. 2)置かれているのを見つけました。 2匹とも背中にたくさんのイボがあり、ヒキガエルのよう。蛙が置かれている理由を知るため、資料館に入ります。
中央の受付でパンフレットと栄養ドリンクを受け取り、右側の展示室(Fig. 4)を見学します。江戸時代、富山藩の大名が他藩の大名を薬で救った事から評判が高まり、富山で製薬が盛んになった事、また明治時代、存続が危ぶまれた時に業者が結集し、廣貫堂を興した事を知る事ができました。 また、受付の女性に伺ったところ、動悸、息切れ、気付けなど体の不調に効く医薬品、六神丸(ろくしんがん)の成分にシナヒキガエルの皮腺分泌物が使われている事を教えていただきました。入口に蛙が置かれている理由が分かり、帰りに頭をひと撫でし、資料館を後にしました。
株式会社廣貫堂 富山市梅沢町2-9-1 |