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2019年3月下旬に、栃木県栃木市を訪れました。住宅地の中にある公園で出会った石製の蛙を紹介します。
▼ 明治時代の県庁所在地 栃木市は、県庁所在地の宇都宮市や新幹線の停車駅がある小山市と比べると知名度は高くありませんが、明治時代に県庁が置かれ、現在も栃木県で3番目に人口が多い市区町村です。JR両毛線と東武日光線が通る栃木駅と、東武日光線から東武宇都宮線が分岐する新栃木駅が交通の要衝です。 丸沼・長瀞公園(Fig. 2)は、新栃木駅から南東方向に約1.5 kmの場所にあり、周囲には戸建ての住宅が建ち並びます。公園の名前は、丸沼と呼ばれる沼と長瀞と呼ばれる清流があった事に由来しています。
以前は豊かな自然(Fig. 3)が残されていましたが、生活排水により水質が悪化。地元住民の陳情を受け、1994年から整備工事が始まりました。 汲み上げた地下水を、生活排水と分離した水路に流す現在の姿(Fig. 4)になりました。工事の中で、丸沼に浮かぶ島にあった水神社が地下水の導水箇所付近に移され、右隣りには鋭い目をした石蛙(Fig. 1)が置かれました。 大きさは、幅約60 cm×奥行き約80 cm×高さ約80 cm。両生類というよりは爬虫類に近い表情をしています。今も水神社とともに、公園を見守る石蛙に会いに行ってみてはいかがですか。
丸沼・長瀞公園 栃木市今泉町1-28 |