戸部蛙と笠寺観音

 2008年2月に名古屋を訪れました。戸部蛙と呼ばれる蛙の焼き物を見る為、南区の笠寺観音に向かいます。天気はあいにくの雨。蛙スポットを訪ねる時は気のせいか雨の日が多いようです。

戸部蛙のモニュメント
Fig. 1  戸部蛙のモニュメント

 名古屋駅から東海道線・豊橋行きに乗り4つ目の笠寺駅で下車。高速道路・名鉄線の高架をくぐり、北東方面に歩くこと10分余りで笠寺西門交差点に到着します。
 ここには戸部蛙のモニュメント(Fig. 1)がありました。周囲に水が張られた岩の上に縞模様の蛙が3匹、1匹は親蛙の背中に乗っています。姿形は本物の蛙に近いですが、茶色やオレンジの縞が入りあざやかな色合いです。

笠寺観音
Fig. 2 笠寺観音
 笠寺観音(Fig. 2)にお参りし、南区役所へ向かいました。毎年節分の日に、おばあさんが西門前の露店で戸部蛙を販売していたそう。今年は健康を害されているのか、お店は出ていなかったとのこと…。区で保管している戸部蛙を見せていただく事になりました。
 見せていただいた蛙は全部で10匹余り。大きいものは全長10 cm、小さいものは3 cmほど。ほとんどはしゃがんでいますが、中には親子蛙や相撲を取ってものもあります。小さいものでも1000円位するそう。

 戸部蛙を購入することはできませんでしたが、実物を手にして江戸時代から伝わる工芸品の素朴さを感じました。区の催しなどでは展示されるそうなので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

笠寺観音 名古屋市南区笠寺町上新町83
南区役所 名古屋市南区前浜通3-10


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