玉沢の身代わり蛙

 静岡県三島市にある玉澤妙法華寺に伝わる蛙にまつわるエピソードを聞きつけ、お寺を訪ねました。

木製の蛙像
Fig. 1 木製の蛙像
 江戸時代・明和年間に疫病が流行した際、病に冒された住職の命をかつて住職に助けられた蛙が身代わりとなって救ったというお話です。
 JR東海道線三島駅南口から玉沢行バス(390 円)に乗って20分ほど、終点の玉沢バス停から歩いてすぐのところにあります。周りを竹林に囲まれた非常に静かな雰囲気の中にあり、堂々とした山門をくぐると、手入れをされた広い庭が広がります。日蓮の弟子、日昭上人により鎌倉時代に鎌倉に創建され、江戸時代に三島市玉沢の地に移されたとのこと。

蛙の供養塔
Fig. 2 蛙の供養塔
 境内には蛙にまつわる様々なモノがありました。
【木製の蛙像(Fig. 1)】
 迫力ある2体の金剛力士像が安置されている本堂には身代わり蛙にちなんだ木製の蛙像(全長1 程)がありました。昭和初期の作とのこと。親蛙の上には2匹の子蛙が乗っています。
【蛙の供養塔(Fig. 2)】
 本堂から100 m程上ったところにある墓地の一角に蛙の供養塔がありました。石碑の文字はかなり見えにくくなっていますが、「天せん」という戒名を読むことができます。
かえるのお守り(500 円)】
 茄子の形をしていて蓋を開けると中から金と銀の小さな蛙が出てきます。銀蛙が少し大きく7 mm程、金蛙は5 mm程の大きさです。お財布に入れておくと、「銭かえる」、「無事帰る」などのご利益があるそうです。

玉澤妙法華寺 静岡県三島市玉沢1 055-975-6111

※おにぎりCAFE 丸平商店 三島市中央町4-16(三嶋大社近く)
055-975-0068 11:00~19:00、火曜休。
江戸時代末期の商家を修復したカフェレストラン。店員さんがみな明るく好感が持てます。店内は静かなBGMが流れ、落ち着いた雰囲気。好きなおにぎりを2個選べる丸平ランチ(750円)がおすすめ。


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