石蛙@多摩川浅間神社

 2014年12月下旬に、東京都大田区を訪れました。東横線、目黒線、多摩川線の東急3路線が交わる多摩川駅近くにある多摩川浅間神社で出会った石製の蛙を紹介します。

石蛙@多摩川浅間神社
Fig. 1 石蛙@多摩川浅間神社
▼ 横長のずんぐりした体型

 多摩川線に沿って南東方向に延びる歩道を歩きます。両側には駐輪場が整備されていました。

 踏切の近くにあるコンクリート製の鳥居をくぐり境内に入ります。左にカーブしながら上る坂道を30 m程進むと、右奥に社務所が現れます。

 石蛙は、社務所の玄関右脇に置かれ首にはしめ縄が巻かれていました。横長のずんぐりとした体型で、大きさは幅約80 cm×高さ約50 cm×奥行き約50 cm。

社殿@多摩川浅間神社
Fig. 2 社殿@多摩川浅間神社
▼ 富士講と蛙の関係は如何

 社務所にいらした方に、石蛙が置かれた由来をお聞きしたところ、個人による奉納との事でした。富士講を信仰している方で、富士山に帰るという語呂合わせから蛙を奉納されたそうです。

 富士講は、江戸時代に広まった民間信仰で信仰の山、富士山の登山を目指すグループを指します。また、富士塚は、誰でも登山ができるよう身近な場所に造ったミニチュアの富士山を指します。

 富士塚のある品川神社や鶴見神社にも同じように石蛙がある事から、富士講、富士塚と蛙には何らかの関係がありそうです。もしかしたら富士塚のある神社では、新たな蛙との出会いがあるかもしれません。

多摩川浅間神社 大田区田園調布1-55-12


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