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2020年3月下旬に大阪市西成区を訪れました。地下鉄玉出駅の近くにある生根(いくね)神社の境内で出会った蛙の石像を紹介します。
西梅田駅から地下鉄四つ橋線に乗り、約15分で玉出駅に到着、西梅田駅寄りにある1番出口から地上に出て国道26号線を北方向に歩きます。 横断歩道を渡り、たこ焼き屋やラーメン屋が建ち並ぶ西側の歩道を約150 m歩き左折すると右側にやや渋みがかった赤色の鳥居(Fig. 4)があり、目的地に到着です。 鳥居をくぐり約50 m進むと、右側に手水舎(Fig. 2)、左側に本殿(Fig. 3)があります。蛙の石像(Fig. 1)は手水舎の後ろに置かれ、腹部に記された銘文によると1939(昭和14)年に玉商会という地元の商売人有志が奉納したものだそう。
大きさは、高さ約50 cm×幅約70 cm×奥行き約70 cm。半分開いた口と真ん丸の目が特徴的です。 四つ橋線は、戦中の1942年に御堂筋線の支線として誕生し、戦後になり南北に路線を延長し、西梅田駅と住之江公園駅を22分で結びます。西横堀川と長堀川の交差部分に4つの橋が架けられていたのが路線名の由来。 生根神社は西成区と住吉区に1つずつあり、それぞれ上の天神、奥の天神と呼ばれています。共にかつては住吉大社の摂社でしたが、後に別の神社になっています。 生根神社とその近くを走る四つ橋線。共に最初はメインを補完するサブの存在でしたが、現在では独立し根強い参拝者と乗客を得ています。玉出を訪れた際は、歴史ある石蛙を見に生根神社に足を伸ばしてみてください。
生根神社(上の天神) 大阪市西成区玉出西2-1−10
■ 参考文献
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