蟇大明神の蛙達

 2010年7月下旬に、東京都台東区を訪れました。JR、東京メトロ上野駅徒歩約15分、東京メトロ銀座線稲荷町駅徒歩約10分の本覚寺境内にある蟇大明神の蛙を紹介します。

石蛙@蟇大明神
Fig. 1 石蛙@蟇大明神

▼ 終着駅から通過駅に

 かつて、上野駅は東北本線、上越線、常磐線の列車が発着する北の玄関口でした。その後、2000年に東北新幹線、上越新幹線が東京駅に延伸、2015年に上野東京ラインが開通し、終着駅から通過駅に姿を変えました。それでも広々とした広小路口のコンコースや22番線まである東西に幅の広いホームにかつての名残を留めています。

 駅の北西方向には上野動物園や国立博物館(Fig. 4)などの文化教育施設があり、旅行客や家族連れで賑わいます。観覧した後の食事は最大の楽しみで、上野精養軒のハヤシライスと音音の土鍋ご飯の美味しさが記憶に残っています。

陶製蛙@蟇大明神
Fig. 2 陶製蛙@蟇大明神
▼ 陶製蛙が多数積まれた祠

 南西方向にはアメ横に代表される商業地が広がっています。それらと比べると北東方向は特徴に欠けますが、オフィスビルやマンション、戸建てが建ち並ぶ静かな街並みが広がっています。

 両脇にコンクリート製の門柱がある本覚寺(Fig. 3)の境内に入ると正面に本堂、右側に社務所があります。左側には蟇大明神の小さな祠(Fig. 2)があり、中を覗くと多数の陶製蛙が積まれていました。

 祠の左右には大きさが幅約50 cm×高さ約50 cm×奥行き約50 cmの石蛙(Fig. 1)が数個置かれていました。どれも年期を感じさせる外観をしていました。

 近くに立ち寄った際は、上野の街中にひっそりと佇む蛙名所に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

本覚寺
国立博物館表慶館(左)、本館(右)
Fig. 3 本覚寺
Fig. 4 国立博物館表慶館(左)、本館(右)

蟇大明神 台東区松が谷2-8-15本覚寺境内
上野精養軒 台東区上野公園4-58
音音上野バンブーガーデン店 台東区上野公園1-52バンブーガーデン2F


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