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2007年12月下旬に福岡を訪れました。空港に着いたその足で福岡市地下鉄空港線に乗り大濠公園駅で下車します。
地上に出て北へ歩くこと約10分で桜の名所、西公園に到着。公園全体が小高い丘になっていて、頂上に向かいなだらかな上り坂が続いています。 今回の目的は、蛙の縁起物を販売しているという立帰(たちかえり)天満宮(Fig. 1)を訪ねること。坂道の途中を左折し、短い坂を下ると神社に到着です。 お詣りを済ませ社務所をのぞくと人影はなく、「向かいの家を訪ねてください」との貼り紙がありました。隣家のベルを鳴らすと、おじいさまが出てこられ応対してくださいました。
縁起物には蛙根付やお祓い済みの陶製蛙などがありましたが、今回はかえる土鈴(Fig. 2)(800円)を購入しました。大きさは、幅約5 cm☓高さ約7 cm☓奥行き約4 cmで「福」と書かれた小槌を持っています。 蛙の縁起物を扱い始めたのは「立ち帰る(蛙)の語呂合わせから」とのことでした。 隣りの光雲(幸運)神社と比べて地味な存在ではありますが、縁起は菅原道真の時代まで遡ります。道真一行が京都から太宰府へ向かう途中、道に迷った際にこの地で高台に登り「立ち帰って」方角を確かめたとの言い伝えが残っています。 お近くに立ち寄りの際は、立帰天満宮まで足を伸ばしてみてください。お参りすると望むものが返ってくるとの事です。 立帰天満宮 福岡市中央区西公園10-7 |