寝転び志楽の湯

 2014年3月下旬に川崎市幸区にある温泉施設、志楽の湯を訪れました。休憩所に置かれた寝転んだ姿をした蛙の置き物を紹介します。

志楽の湯入口
Fig. 1 志楽の湯入口
▼ 古民家風の温泉施設

 JR南武線矢向駅から歩いて約7分の場所に2005年に開店した施設で、以前はタカラ工業の工場がありました。地下約1,300 mから汲み出さされる温泉は茶褐色をしており、塩分を含んだナトリウム・塩化物強塩泉です。

 古民家風の建物(Fig. 1)に入ると、磨きあげられた木製の廊下が続きます。露天風呂にはゴツゴツとした大きな岩がところどころに配置されており、田舎の温泉宿に来たような気分になります。

 離れに休憩所が設けられており、ヒーリングミュージックがかかる薄暗い雰囲気の中で温泉で温まった体を休めていると自然と眠りに落ちていきます。

寝転び蛙@休憩所
Fig. 2 寝転び蛙@休憩所
▼ 寝転びながら思案する蛙

 この休憩所の主と言えるのが、寝転び蛙(Fig. 2)です。粘土製で大きさは横幅約50 cm×高さ約20 cm×奥行き約20 cmです。休憩所の窓側高さ約30 cmに設けられた木板の上にごろんと横になり、目を上向き、口を真一文字に閉じて何かを思案しているようです。

 体に身に付けているのは赤いネクタイのみ、勤務中に会社を抜け出してきたのでしょうか。休憩所ではこうやって休むのだよと湯上がりのお客さんに教えてくれているかのようです。

 近くに立ち寄った時に、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。保温性のよい温泉と優雅に休憩所で寝転がる蛙がお待ちしています。

縄文天然温泉・志楽の湯 川崎市幸区塚越4−314−1、044-533-8888


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