ぶじかえる@品川神社

 2006年2月上旬、蛙と富士塚にちなんだ「ぶじかえる絵馬」を頒布する品川神社を訪れました。

鳥居@品川神社
Fig. 1 鳥居@品川神社
▼ 溶岩に埋もれるように鎮座

 京浜急行線、新馬場(しんばんば)駅の品川寄り改札口を出ると、道路の向かい側に大きな鳥居(Fig. 1)が見えます。歩いて2、3分で神社に到着。

 53段の階段を上ると社殿のある境内に着きます。平安時代末期に源頼朝が海上の交通安全を祈願して創立。

 安土桃山時代には、徳川家康が関ヶ原の戦いに臨む前に戦勝祈願をしたそう。境内末社が多く、その1つの富士浅間神社に親子蛙の石像(Fig. 2)があります。

 この石像、平成の始めに寄進されたもので絵馬(Fig. 3)の由来の1つ。高さは50 cm、末社の鳥居をくぐった左側に溶岩に埋もれるようにして鎮座しています。

親子蛙の石像
Fig. 2 親子蛙の石像
▼ 交通安全を祈願

 もう1つの由来が、神社の脇に高くそびえる富士塚。富士山を信仰する民間信仰、富士講により明治時代初めに作られたもので富士山の模擬登山ができ、頂上からはこのようなな景色(Fig. 4)が見られます。

 この蛙と富士を合わせて富士蛙、「ぶじかえる(無事帰る)」と読ませることで交通安全を祈願する絵馬やお守りを授与しています。絵馬は大きさ縦10 cm×横8 cmの木製。

 表には笠をかぶり旅をする蛙の姿が描かれ、裏には住所、氏名を書く欄があり、通行手形にもなっています。元来交通安全の御利益がある神社。成田、羽田の両空港にアクセス至便な神社で、旅行や出張の前にお参りしてはいかがでしょうか。

ぶじかえる絵馬
富士塚頂上からの景色
Fig. 3 ぶじかえる絵馬
Fig. 4 富士塚頂上からの景色

品川神社 品川区北品川3-7-15 03-3474-5575

■ 参考HomePage
北の天王祭でにぎわう品川神社@Webなぎさ(2022/04/15Link切)


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