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2016年2月中旬に、東京都世田谷区を訪れました。世田谷八幡宮にある石製の蛙を紹介します。
▼ 緑豊かで静かな街並み 下高井戸駅から東急世田谷線に乗り、約10分で宮の坂駅に到着。近くに幹線道路がなく、緑豊かで静かな街並みが広がっています。 ホームの隣には、かつて世田谷線と江ノ島電鉄を走った緑色の電車が展示されています。世田谷線では80形、87号車、江ノ島電鉄では600形、601号車と呼ばれ、外装と内部の座席に、鮮やかな緑色が使われています。
子供の頃、東急目蒲線や池上線を走っていた旧型電車とそっくりな様子に懐かしさを感じました。踏切を西側に渡り、約50 m歩くと世田谷八幡宮(Fig. 3)の鳥居が見えます。 平安時代後期に源義家によって造られた神社には、複数の末社と相撲の土俵がありました。末社の1つ、厳島神社(Fig. 2)には、朱色に塗られた小さな社殿と周りを囲む池がありました。池に水を注ぎ込むように社殿の右後ろに滝が設けられ、その上部に石製の蛙(Fig. 1)が鎮座していました。 真一文字に結んだ口と大きな目が特徴的で、栃木県宇都宮市北西部の大谷町で産出される大谷石でできているようです。 交通至便にも関わらず人通りが少ない環境が狙われ、かつてロシア人スパイの情報連絡場所として利用されていたという世田谷八幡宮。蛙の目にスパイの姿が、写っていたかもしれません。
世田谷八幡宮 世田谷区宮坂1-23-20 |