蛙の木製パネル@三居沢

 2017年2月上旬に宮城県仙台市を訪れました。広瀬川沿いにある記念館で見つけた蛙を紹介します。

カジカガエル
Fig. 1 カジカガエル

▼ 川と森がつくり出す自然

 仙台駅から北西方向に約4 kmの場所にある青葉区三居沢(さんきょさわ)。市街地近くにも関わらず、広瀬川と青葉の森緑地がつくり出す豊かな自然が広がります。

 仙台駅から仙台市営バスに乗り、約15分で三居沢交通公園前バス停に到着。広瀬川右岸を北西方向に約3分歩くと、円筒型をした白銀色の建物、三居沢電気百年館(Fig. 4)が見えます。

 今から約130年前、この地に日本最古の水力発電所が造られました。2階建ての館内では、様々な展示で電気の歴史と三居沢地区の自然を来館者に分かりやすく伝えています。

シュレーゲルアオガエル
Fig. 2 シュレーゲルアオガエル
▼ ぬくもりある雰囲気

 明治時代、電気事業に未来を感じ、発展に尽力した菅克復(かんこくふく)を始めとする先駆者達の熱意が印象に残りました。2階展示室は、壁や床に木が多用され、ぬくもりがある雰囲気。

 蛙の木製パネルがある水と森の図鑑(Fig. 3)では、広瀬川流域の自然について、くわしく学べます。カジカガエル(Fig. 1)は、おもに上流域に生息し、特徴的な鳴き声が日本の音風景100選に選ばれました。

 シュレーゲルアオガエル(Fig. 2)は、アマガエルによく似ていますが、目の近くに黒い斑点がないのが特徴。シュレーゲルとは、日本で本種を発見したオランダ人の名前です。仙台を訪れた際は、歴史と自然を堪能できる三居沢に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

水と森の図鑑
三居沢電気百年館
Fig. 3 水と森の図鑑
Fig. 4 三居沢電気百年館

三居沢電気百年館 仙台市青葉区荒巻字三居沢16


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