ecoジョーズと天然ガス

 2015年9月上旬に北海道札幌市を訪れました。北海道ガスの広告(Fig. 2)に蛙が使われている事を知り、当該商品のecoジョーズと原料の1つである天然ガスについて調べました。

ecoジョーズ広告@大通駅
Fig. 1 ecoジョーズ広告@大通駅
▼ 杉31本分のCO2を削減

 ecoジョーズ(Fig. 1)は、2000年に販売が開始された都市ガス、LPガスを使用した家庭用ボイラーの商品名。都市ガスにはメタン、LPガスにはプロパンやブタンが主原料に使用されています。

 ecoジョーズは、熱効率を高める事で二酸化炭素の排出量削減を実現しています。その量は、1年間で杉の木31本が吸収する二酸化炭素に相当するそうです。

 北海道ガスの担当者に蛙の広告について問い合わせたところ、以前はノベルティを作り配布していたが、現在は在庫がなく、蛙の等身大ぬいぐるみは社内で保管しているもののほとんど稼働していない状態との事でした。現在、蛙を観られるのはHomePageのCMギャラリーと駅ホームの広告と伺い、札幌市営地下鉄東西線大通駅を訪れました。

 CMギャラリーで観た蛙の家族が勢ぞろいしていました。首をかしげる仕草が可愛らしくしばらく眺めていました。CMギャラリーの里帰り篇では、札幌市出身のシンガーソングライター、山崎あおいさんの歌声と心暖まる家族団らんの様子がマッチしていました。

北海道ガス広告@大通駅
Fig. 2 北海道ガス広告@大通駅
▼ 低炭素でエコな天然ガス

 都市ガスの主原料であるメタンは、天然ガスとして米国やロシアで採取され輸入されます。気体では運搬が難しいため、低温で液体にします。これをLNG(Liquefied Natural Gas=液化天然ガス)と呼びます。

 北海道では石狩市と函館市にLNGの貯蔵タンク(Fig. 3)があります。また近年では、天然ガスの採掘技術が進歩し、頁岩(けつがん)の中に存在するシェールガスや石炭中に存在するコールベットメタン(CBM)の採掘量が増加しています。

 石油と比べて低炭素で二酸化炭素や有害物質である窒素酸化物や硫黄酸化物の排出が少ない、天然ガスの利用が広まり、エネルギー問題の改善につながる事を期待します。

北海道ガス広告@大通駅
北海道ガス広告@大通駅
Fig. 3 天然ガスタンク広告@大通駅
Fig. 4 ガスマイホーム発電広告@大通駅

札幌市営地下鉄大通駅 札幌市中央区大通西2丁目-4丁目

■ 参考文献
新エネルギーの技術(西川尚男)東京電機大学出版局
資源がわかればエネルギー問題が見える(鎌田浩毅)PHP研究所


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