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2015年5月上旬に、都営地下鉄の1日乗車券、春のワンデーパスを利用して、隅田川沿いを散策しました。観光、産業、住環境と様々な形で利用される隅田川の様子を実感する事ができました。
▼ 急な流れに浮かぶ屋形船 三田駅から都営地下鉄浅草線に約20分乗り、浅草駅で下車。雷門と反対の出口を出ると隅田川は目の前です。 日光がまぶしく反射する水面を見ていると、意外に川の流れが急である事が分かります。汐の干満が影響しているのでしょうか。 川岸には、夜になると出航する屋形船(Fig. 1)が停泊していました。東京の夜景を眺めながら食べる料理は、より美味しく感じられる事でしょう。観光に利用される隅田川を後に、蔵前駅から都営地下鉄大江戸線に乗ります。
約15分で森下駅に到着、西方向に約5分歩くと隅田川の左岸に着きます。 明治時代、官営のセメント工場がありました。隣接する仙台堀から原料の砂を採取しやすかった事、製造したセメントを隅田川から運搬しやすかった事からこの地に建設されました。 工場の払い下げを受けた実業家、浅野総一郎は、後に神奈川県横浜市、川崎市の港を埋め立て、産業の発展に貢献します。屋外に彼の小さな銅像(Fig. 2)と、当時製造されたコンクリートが展示されています。
森下駅から再び都営地下鉄大江戸線に乗り、約7分で月島駅に到着。もんじゃが有名ですが、佃地区を中心にウォーターフロントに建ち並ぶ高層マンション群(Fig. 3)が一際目を引きます。 石川島播磨工業の造船所跡地などを利用して、1980年代から建設が始まりました。現在では小中学校、スーパーマーケット、スポーツジムなどが設けられ1つの街を形成しています。 スポーツジムに付帯する屋外の大浴場で川から吹く風を感じながら、様々な形で利用される隅田川の姿を思い返し、散策の疲れを癒しました。
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