両国駅周辺を歩く

 2015年4月下旬に、東京都江東区にある両国駅の周辺を散策しました。美味しいとんかつを頂き、通信技術の歴史に触れました。

ロースカツ@いちかつ
Fig. 1 ロースカツ@いちかつ

▼ 両国駅の歴史を知る

 両国駅東口には、普段使用しない3番線ホームに続く通路を利用した展示ギャラリーが作られていました。テーマは、両国駅の歴史。

 江戸時代に武蔵と上総、2つの国を結ぶ橋を架けた事が地名の由来である事、かつては終着駅として栄えたが、総武線の延伸により衰退と復興を繰り返した事を知りました。

 東口改札を出て、線路沿いを錦糸町方向に歩きます。西口改札を過ぎたところにとんかつ屋さん、いちかつを見つけました。

両国公会堂
Fig. 2 両国公会堂
▼ ボリュームたっぷりのロースカツ

 カウンター席に座り、ロースカツ定食(690円)を注文し待つこと20分、肉厚で大きくカットされたカツ(Fig. 1)が供されます。脂身がやや少なめに感じましたが、塩をつけていただくカツはご飯とよく合い食が進みます。

 再び、東口改札前を通り駅前の通りを北方向に歩きます。右手には国技館や東京江戸博物館が見えます。駅から約5分歩くと、古びた門構えをした庭園の入口が見えてきます。

 庭園の名は旧安田庭園。江戸時代に丹後宮津藩の下屋敷として造られました。

展示ギャラリー
Fig. 3 展示ゾーン
▼ 通信技術の歴史を知る

 明治時代に、安田善次郎が買い取りました。鯉や亀が悠然と泳ぐ池と水面に写りこむ両国公会堂(Fig. 2)の姿を目に焼きつけ、庭園を後にしました。

 最後の訪問先は、NTTドコモ墨田ビルにあるNTTドコモ歴史展示スクエア。携帯電話をイメージしたビルの外観が目を惹きます。

 1階に設けられた展示ゾーン(Fig. 3)では、職員の方による詳しい解説とともに時代とともにデバイスが小型化した様子を一目瞭然に実感する事ができます。

  日本の無線通信による通話サービスは、1950年代の船と港の間を結ぶ港湾電話により幕をあけました。当時は、一対一のホットラインだったそう。

 やがて車に搭載される自動車電話が登場し、持ち歩きたいという強い要望からショルダーフォンが生まれました。その後、ポケベル、PHS、携帯電話、スマートフォンと約30年の間に通話サービスは目覚ましい発達を遂げました。


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