奈良公園を歩く

 2017年9月中旬に奈良県奈良市を訪れました。JRと近鉄の奈良駅から近く、東大寺、春日大社など観光スポットが点在する奈良公園を散策しました。

一の鳥居@春日大社
Fig. 1 一の鳥居@春日大社

▼ 生活感あふれる空間

 JR奈良駅近くのホテルを自転車で出発し、三条通りと並行して走る通りを東方向に進みます。メインストリートから1本入っただけで、銭湯、マンション、幼稚園が建ち並ぶ生活感あふれる空間が広がります。

 鍵型道路を過ぎ、やすらぎの道を左折し、三条通りを進みます。猿沢池を横目に、やや急な上り坂を登ると左側に興福寺の五重塔が見えます。

 さらに直進すると、春日大社一の鳥居(Fig. 1)に到着。ここから先は奈良公園の敷地で、道に玉砂利が敷かれています。

 自転車を止め、なだらかな上り坂の参道を歩きます。途中、ウロが人の顔のようになったムクロジの木(Fig. 5)や和洋折衷の近代建築、仏教美術資料研究センター(Fig. 4)が目を楽しませてくれます。

浮見堂@奈良公園
Fig. 2 浮見堂@奈良公園

▼ うっそうとした森林

 鷺池に浮かぶ浮見堂(Fig. 2)も見ごたえがあります。参道は、左右に蛇行し、周りの木々の背が高くなり、うっそうとした森林の様相を呈してきます。

 右側には奈良の鹿愛護会があり、会の活動があってこそ鹿がたわむれる光景を見られる事を実感しました。二の鳥居を過ぎ、本殿に到着。

 前に拝殿があり、その全貌を見る事はできませんが、地面から太い木の幹が生え、神聖な雰囲気を感じました。

大仏殿@東大寺
Fig. 3 大仏殿@東大寺
▼ 朝一番の拝観がおすすめ

 東大寺の大仏殿(Fig .3)は、午前7時30分に開門します。朝一番の拝観は、観光客が少なく、自分のペースで仏像を眺められます。

 広い大仏殿の中央に、釈迦如来、左右に虚空蔵菩薩と如意輪観音菩薩、さらに外側の左右に広目天と多聞天が鎮座します。黄金に輝く顔と衣の折り重なる様の表現手法に、芸術性の高さを感じました。

 東大寺ミュージアムは、大仏殿より2時間遅く、午前9時30分に開館。大仏の右手、左手のレプリカが目印です。

 館内は撮影禁止ですが、かつて法華堂(三月堂)にあった日光菩薩、月光菩薩の他、国宝級の仏像を間近で見られます。

仏教美術資料研究センター
ムクロジの木@奈良公園
Fig. 4 仏教美術資料研究センター
Fig. 5 ムクロジの木@奈良公園

奈良公園 奈良市雑司町469、0742-22-0375


inserted by FC2 system