京都市資料館巡り

 2020年8月下旬に、京都市を訪れました。市内にある3つの資料館をレンタサイクルで巡りました。

朝食@ホテル
Fig. 1 朝食@ホテル
▼ 旅行気分を味わえる

 大阪梅田駅を出発し、阪急京都線で京都市中京区の烏丸駅へ。乗車した9300 系は2800系、6300系の流れを汲む特急用車両。木目調の高級感漂う内装に加えて、しっかりとした造りの転換クロスシートと幅広の窓を備え、旅行気分を味わえます。

 宿泊したチェックイン四条烏丸nは、駅21番出口から烏丸通りを北方向に歩くこと2分で到着。廊下部分が吹き抜けになっておりマンションのような造り。部屋は狭いものの設備は新しく、ロビーのフリードリンクやレストランの無料朝食(Fig. 1)など、サービスが充実していました。

京都市考古資料館
Fig. 2 京都市考古資料館

▼ 豊かな生活ぶりと高い芸術性

 翌朝ホテルを自転車で出発し、最初に訪れたのが今出川通沿いにある京都市考古資料館(Fig. 2)。旧西陣織会館の1階と2階で、京都市内で発掘された史料を展示しています。

 最も印象に残ったのが、平安宮に設けられた国家の饗宴施設、豊楽殿(ぶらくでん)から発掘された鴟尾(しび)(Fig. 3)と市内で発掘された陶器の数々。史料から貴族の豊かな生活ぶりと高い芸術性がうかがえました。

緑釉鴟尾@平安宮豊楽殿
Fig. 3 緑釉鴟尾@平安宮豊楽殿

▼ 知識豊富な案内員が常駐

 続いて訪れたのが、寺町通沿いの京都市歴史資料館。こちらでは、関西地方に残る夏の風習、地蔵盆を映像と実物の展示で紹介していました。

 最後に訪れたのが、丸太町通沿いの京都市平安京創生館。中京区図書館と隣接した館内には、法勝寺や鳥羽離宮を始めとする精巧な立体模型が多く展示されており、俯瞰的に京都の街づくりを理解する事ができます。なかでも圧巻なのは平安京の立体模型。

 北東方向から南西方向に向かって標高が低くなっていることが土地の利用状況に影響を与えたこと、周囲を山や川など自然に守られた土地であることなどが一目瞭然です。また、知識豊富な案内員が常駐しており、説明や質疑応答により更に理解が深まりました。
鼓ヶ浦海水浴場
平安京復元模型
Fig. 4 鼓ヶ浦海水浴場
Fig. 5 平安京復元模型

チェックイン四条烏丸 京都市中京区手洗水町654−2、075-252-5100
京都市考古資料館 京都市上京区今出川通東入元伊佐町265-1、075-432-3245
京都市歴史資料館 京都市上京区寺町通荒神口下る松陰町138-1、075-241-4312
京都市平安京創生館 京都市中京区丸太町通七本松西入、075-812-7222

■ 参考文献
京都市考古資料館ガイドブック


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