帰ってきた古墳にコーフン講座

 2019年9月中旬に、江戸川区立中央図書館で聴講した内容を以下に報告します。

▼ 演題 帰ってきた古墳にコーフン講座
▼ 講師 古墳にコーフン協会理事長 伊藤壮さん
▼ 会場 江戸川区立中央図書館4階講習室
江戸川区中央3-1-3
▼ 日時 2019年9月15日(日)14:00~15:30

会場廊下からの眺望
Fig. 1 会場廊下からの眺望
▼ 古墳の数、大きさ、種類

 古墳は今から約1500年前の古墳時代に造られたお墓で、約16万個も存在した。大きさは様々で、全長が大きいもので約400 m、小さいもので1、2 mである。

 種類は形状で大きく4種類に分けられ、それぞれ前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳と呼ばれる。前方後円墳の亜種として、帆立貝式古墳が存在する。

案内版@会場廊下
Fig. 2 案内版@会場廊下
▼ 古墳の内部と装飾品

 古墳は土を高く盛り付けた上に石を敷き詰めて造られるが、内部に石室が設けられ、石棺が置かれ遺体を装飾品と共に納めた。石室は石を積み上げて造られるが、自然のままのゴツゴツした石や四角い石、大きさの異なる石など使われる石の形状や高さにより、雰囲気が異なる。

 古墳の上にも壺や埴輪などの陶製の装飾品が数多く置かれ、死後も故人が生活に困らないよう、家や馬、犬、鶏などの動物、人間の形をした埴輪が造られた。

▼ 身近にある古墳

 大規模古墳は、2019年に世界文化遺産に登録された百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群に代表されるように関西地方に多い。一方、関東地方には、近くかもその形状が分かりやすい大きさの古墳が多く、おすすめは埼玉県行田市にある埼玉(さきたま)古墳群と群馬県高崎市にある保渡田(ほどた)古墳群だ。

 前者は、駐車場が整備されアクセスしやすく、毎年さきたま火祭りが開催される。後者は、埴輪などの装飾品や石室を再現しており、建造当初の状態を知る事ができる。

会場スクリーン
会場内部全景
Fig. 3 会場スクリーン
Fig. 4 会場内部全景


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