かわさき港めぐり

 2018年8月、2019年8月に、川崎港を巡るツアーに参加しました。海上から工業地帯を眺め、市場食堂の定食に舌鼓を打ちました。

貨物線の踏み切り
Fig. 1 貨物線の踏み切り
▼ 巡視船で航海に出発

 JR川崎駅東口バスターミナル空島の12番バス停から出発する、川崎市バス04系統市営埠頭行きに乗り、約30分で日本触媒前バス停に到着。貨物線の踏み切り(Fig. 1)を渡り、千鳥町の船客待合室で船の搭乗準備が終わるのを待ちます。

 約50人が乗船できる川崎市港湾局の巡視船あおぞら(Fig. 2)で航海に出発します。千鳥運河を左折して塩浜運河を右折し、幅広の京浜運河へ。

巡視船あおぞら
Fig. 2 巡視船あおぞら
▼ 世界初、日本唯一の機械

 右岸には工場、左岸にはこんもりと茂る木々が目立ちます。丸みを帯びた独特の形状が目を引く東亜石油(株)京浜製油所のフレキシコーカー(重質油熱分解装置)(Fig. 3)は、日本に1台、世界に5台しかないという貴重な機械で、輸入した原油を精製します。

 千鳥町の西側にある島は、水江町。かつて日立造船株式会社の工場がありました。

 現在は、廃棄物を再び資源や燃料として活用している川崎ゼロ・エミッション工業団地があります。エミッションとは排出の意味。

フレキシコーカー
Fig. 3 フレキシコーカー

▼ 海賊と呼ばれた男

 将来、水江町と東扇島を結ぶ橋が建設されるそう。銀色に光るのは出光興産株式会社の石油タンク(Fig. 4)。

 出光興産は、1950年からこの地に拠点を構え、映画「海賊と呼ばれた男」で、光進丸が着岸したのはこの辺りだそう。ベイブリッジが見える辺りでUターンし、扇島と東扇島の間、幅約70 mの水路を抜け、外海へ。海上につくられた羽田空港D滑走路(Fig. 5)を目指します。

石油タンク@出光興産
Fig. 4 石油タンク@出光興産

▼ 量の多さ、味の美味しさ

 出発から約1時間で船は、再び千鳥町に着岸。日本触媒前バス停から川崎市バス川05系統東扇島循環に乗り、日本食肉流通センター前バス停で下車します。

 日本食肉流通センターF棟3階のレストラン、ミートアイランドで和牛入りハンバーグと白身魚フライ、豚カルビ生姜焼、金華サバ塩焼き(Fig. 6)を注文。量の多さだけでなく、味の美味しさにも驚かされました。

 知られざる川崎港の名所をめぐる貴重な体験ができました。

羽田空港D滑走路
金華サバ塩焼き
Fig. 5 羽田空港D滑走路
Fig. 6 金華サバ塩焼き

ミートアイランド 川崎市川崎区東扇島24、044-266-8168


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