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2015年9月上旬に北海道札幌市を訪れました。中央区を南北に流れる創成川の東側に残された歴史ある建築の数々を巡りました。
▼ 昔の札幌にタイムスリップ JR札幌駅南口から南東方向に約15分歩きカフェロッソ(Fig. 1)に到着。赤茶色をした煉瓦造りの建物は、1907(明治40)年代の建築です。 曲線を多用した内装と高い天井が印象的です。日替わり弁当(700円)を注文し待つ事約10分。豚の生姜焼き、ふきの水煮、ポテトサラダなど種類が豊富でボリュームのある料理が供され、食後のアイスコーヒーと共にゆっくり戴きました。 歴史を感じさせる建物を現代風にアレンジしたカフェで寛いでいると、昔の札幌にタイムスリップしたかのように感じられます。北三条通りを東方向に歩きながら、時空を跨いだ散策を開始します。
1876(明治9)年にビール工場として建設されたサッポロファクトリー、1950(昭和25)年にラムネ工場として建設された岩佐ビルを左右に眺めながら歩を進めます。 北二条通りとの間に造られた緑が生い茂る永山記念公園の中に、白色の洋式住居と茶色の和式住居がつながった建物が旧永山武四郎邸(Fig. 2)。江戸時代末期に鹿児島県で生まれた永山武四郎は1890(明治13)年頃、札幌の地に居を構え、永住を決意します。 静かな公園の中に佇む邸宅の雰囲気は、建築当初の約130年前とあまり変わらないのではと感じました。昼休み中のサラリーマンや幼い子供を連れた母親が集う公園を抜け、南方向に歩きます。
約5分でカトリック北一条教会に到着。1916(大正5)年建築の木造聖堂(Fig. 3)と1898(明治31)年建築の石造カテドラルホールが隣り合わせで建っていました。 聖堂の外観は補修され古さを感じませんが、室内は焦げ茶色をした木材が重厚感のある雰囲気を醸し出しています。右奥で女性が引くオルガンの荘厳な音色を堪能し、聖堂を後にしました。 カテドラルホールは、外観にも建築当時の石材が残り歴史を感じさせます。集会所に利用されており、室内を入り口から覗きすぐに退出しました。 札幌駅の徒歩圏内に自然豊かで歴史のある建築物が建ち並ぶ地区がある事は新たな発見でした。 カフェロッソ 札幌市中央区北3東3-1福山石油ビル1F旧永山武四郎邸 札幌市中央区北2東6 カトリック北一条教会 札幌市中央区北1東6-10 |