御殿場で鉄道と食材を楽しむ

 2015年6月中旬に、静岡県御殿場市を訪れました。かつて東海道線の一部として建設された御殿場線のローカルな雰囲気を楽しみ、富士山麓に育まれた数々の味覚を味わいました。

ポッポ広場@御殿場駅
Fig. 1 ポッポ広場@御殿場駅

▼ 無人駅の乗降で混乱

 東海道線国府津駅で沼津行きの御殿場線ワンマン列車に乗り換えます。運転席には電光式の料金表が設置され、路線バスのようです。

 無人駅では前方の扉だけが開閉し、乗り降りをおこないます。乗車している係員が切符を回収しますが、SuicaなどのICカードが使用できないため多少の混乱がありました。

 駿河小山駅から静岡県に入り、約60分で御殿場駅に到着しました。富士山口の出口から線路沿いを足柄駅方向に約3分歩いたところに、蒸気機関車(Fig. 1)が展示されています。

ホテルグリーンプラザ富士
Fig. 2 ホテルグリーンプラザ富士
▼ 御殿場線で貨物を牽引

 D52形72号機は、1968年の電化まで御殿場線で貨物列車を牽引しました。第二次世界大戦中の1943年に川崎車輌で製造された機関車です。

 綺麗に整備された漆黒の巨大なボディを眺めていると、今にも煙を吐いて走り出しそうな気がしました。近くには童謡、汽車ポッポを作詞した御殿場市出身の富原(ふはら)薫さんを紹介する石碑が設置されていました。

ビュッフェ@Grand Terasse
Fig. 3 ビュッフェ@Grand Terasse
▼ 和洋折衷の料理を楽しむ

 雨模様の天候の中、送迎のワゴンに揺られて向かったのは宿泊先のホテルグリーンプラザ富士(Fig. 2)。山小屋風の建物は古く、歴史を感じさせますが、キッズルームを備えファミリー層に喜ばれる工夫が随所になされています。

 夕食は、約1時間かけて和洋折衷のコースを戴きました。地産自消にこだわった食材の数々がテーブルに並びます。また、魚醤漬け物を使った和風のソースが口に合い、幸せな時間を過ごしました。

 翌日は天候に恵まれ晴天の中、タクシーで富士山樹空の森に向かいます。アスレチックで遊び、溶岩流による樹木の燃焼でできた大きな溶岩樹型を鑑賞しました。

 路線バスで御殿場駅に向かい、駅前にあるホテル御殿場館のレストラン、Grand Terasse(グランド・テラッセ)でランチビュッフェ(1080円)をいただきました。豊富なメニューはどれも美味しかったですが、御殿場名物のみくりやそばを洋風にアレンジした料理(Fig. 3)が印象に残りました。


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