福岡鉄道車両巡り

 2018年7月上旬に、福岡市を訪れました。JR筑肥線と西鉄バスで巡った、懐かしい鉄道車両を紹介します。

103系@JR筑肥線
Fig. 1 103系@JR筑肥線

▼ 真っ赤に塗られた正面

 JR筑肥線は現在、姪浜駅と西唐津駅、山本駅と伊万里駅を結ぶ2つの区間に別れています。今の形になったのは、1983年。

 博多駅と姪浜駅、東唐津駅と山本駅の区間を廃止し、代わりに福岡市営地下鉄(Fig. 4)に乗り入れし、虹ノ松原駅と唐津駅の区間が開通しました。福岡空港駅まで直通列車が走り、電化されたことでスピードアップも図られましたが、福岡市西部以西と同東部との乗客数に差があり、筑前前原駅を境に、運転系統が別れています。

 このうち、JR唐津線の西唐津駅と筑前前原駅の間を走るのが、3両編成の103系電車(Fig. 1)。真っ赤に塗られた正面が印象的です。

8600形@貝塚公園
Fig. 2 8600形@貝塚公園

▼ ポールを流用した電柱

 虹ノ松原駅から筑前前原駅まで乗車しましたが、迫り来る海岸線に沿ってのんびりと走ります。最近の電車にはない、ガタンゴトンと揺れる感覚に戸惑いながらも約40分の小旅行を楽しみました。

 翌日は、筑前前原駅から福岡市営地下鉄1000系に乗り、姪浜駅に向かいます。西鉄バスに乗り、博多駅経由で、貝塚公園を目指します。

 途中、車窓越しに路面電車で使われていたポールを流用した電柱を見ることができました。博多駅から約30分で貝塚バス停に到着。

20系@貝塚公園
Fig. 3 20系@貝塚公園

▼ 優雅な雰囲気を醸し出す

 国道3号線と西鉄貝塚線に挟まれた縦長の敷地が公園として整備されています。ここには、8600形蒸気機関車(Fig. 2)と20系客車(Fig. 3)が静態保存されています。

 中でも20系客車は、全国に2両しか存在しない貴重なもの。上部の丸みを帯びたデザインと、小さく優しげなテールライトは、現在の列車には見られない優雅な雰囲気を醸し出しています。

 屋外保存で屋根もないため、経年劣化による損傷を避けるのは難しそうですが、公園に遊びに来る家族連れに、元気な顔を見せ続けて欲しいものです。

1000系@福岡市営地下鉄
600形@西鉄貝塚線
Fig. 4 1000系@福岡市営地下鉄
Fig. 5 600形@西鉄貝塚線

筑前前原駅 糸島市前原中央1-1-15
貝塚公園 福岡市東区箱崎7-8-35

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