97箱根駅伝・観戦記

 2021年1月2日、3日に開催された第97回箱根駅伝を観戦しました。優勝争いと応援している神奈川大学について感想を記します。コロナ禍のため沿道では観戦せず、テレビとラジオの中継を楽しみました。

▼ 異例のスローペース

 1区には青山学院吉田、東海塩澤、順天堂三浦などエース級が出場するなか、序盤は異例のスローペースでスタート。たまらず、東海塩澤がペースを上げ集団を引っ張ります。

 六郷橋近く以降でスパートをかける選手が出始めるなか、法政鎌田が争いを制しトップでタスキを繋ぎます。2区では外国人留学生、3区では下級生の活躍が見られるなか、駒澤、早稲田、青山学院など強豪校が順位を落とします。

▼ ドラマは最後に

 5区山登りでは青山学院竹石ら経験者が力を出し切れない一方、創価が堅実な走りで初の往路優勝を飾ります。復路では、駒澤、東洋、東海などの追い上げが期待されますが、創価が予想以上のタイムで走り、首位を譲りません。

 ドラマは最後に待っていました。創価の総合優勝が見え始めた10区後半で小野寺のブレーキと駒澤石川の躍進が相まって3分以上の差を逆転し、駒澤が13年ぶり7回目の優勝を飾りました。

▼ 4年ぶりのシード権獲得ならず

 神奈川は、従来とは異なり往路を上級生、復路を下級生を中心とした往路重視のメンバーを組みます。1区呑村が区間4位と健闘、2区井手の堅調な走りに後続も続き、シード権内の8位で往路を終了。

 4年ぶりとなるシード確保の期待を乗せ、芦ノ湖を出発。6区宇津野で6位に浮上、7区以降じりじりと順位を下げ、9区終了時点では15位に。

 いつもの定位置でジエンドと思われましたが、10区佐々木が2位の大活躍で13位になるもシード権の獲得はなりませんでした。


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