2017年1月2日、3日に開催された第93回箱根駅伝を観戦しました。応援している神奈川大学について感想を記します。
1日目は沿道で、2日目はテレビ、ラジオを観ながら応援しました。
Fig. 1 2区1位集団@保土ヶ谷駅前 |
▼ 主将の快走が伝播
総合5位で12年ぶりのシード権を獲得した神奈川大学の快進撃は、2区から始まりました。1区山藤(やまとう)から1位から8秒差の好位置で襷を受けた鈴木健吾は、前半は青山学院大学一色らとの集団走(Fig. 1)で力を温存、後半の16 km過ぎでトップに躍り出ます。
そのままペースを落とす事なく、目標としていた68分を切る記録でゴールし、見事に区間賞を獲得しました。この快走が伝播したかのように、6区鈴木祐希、7区中平は区間4位、8区大塚にいたっては区間2位の好走をみせ、復路の途中でシード権の獲得を確実にしました。
▼ 全学年を絶妙に配置
今シーズンの神奈川大学は、鈴木健吾が主将を務め学年全体としても大きく力を伸ばした3年生に対し、他の学年は今ひとつの伸びでした。そのような状況で3年生を2区、9区と山の重要区間に、4年生を平坦ながら距離がある4区、10区に、さらに1年生と2年生を往路に各々1人ずつ配置しました。
往路で失敗しても復路で巻き返しができ、また箱根駅伝に出場経験のないメンバーを中盤の3区、8区に配置する事で、後続区間でのリカバリができる態勢を整えました。
主将の快走と絶妙な区間配置で好成績を収める事ができました。大きく力を伸ばした3年生が卒業する来年は、今年をさらに上回る結果を残してくれると信じています。