奈良仏像めぐり

 2011年9月初旬に台風一過の晴天の中、奈良を訪れました。過去に数回訪れていますが、今回は国宝の仏像をより多く観る為、以下の3ヶ所を訪ねました。

法隆寺金堂・五重塔
Fig. 1 法隆寺金堂・五重塔

①法隆寺
《行き方》
 JR奈良駅から関西本線(通称・大和路線)に乗り約15分で法隆寺駅に到着。北口から県道大和高田・斑鳩線を北方向へ徒歩約15分で西伽藍の入口、山門に到着します。入館料1000円。

《見どころ》
 金堂に鎮座する、釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来の3種類の如来坐像と百済観音、救世観音、夢違観音の通称・3観音(阿弥陀如来を除きすべて国宝、救世観音は秘仏のため2ヶ月のみ公開)。

 如来像は、飛鳥時代に渡来人の仏師、止利仏師によって造られ、面長で微笑を浮かべつつも、全体として荘厳な雰囲気を醸している。一方の3観音は出所はそれぞれ異なりますが、プロポーションがよく、慈悲に満ちた優しい表情をしています。

興福寺五重塔
Fig. 2 興福寺五重塔
②興福寺国宝館
《行き方》
 JR奈良駅徒歩20分、近鉄奈良駅10分。東向商店街中程の坂道を東方向へ進むと、興福寺境内に到着。中金堂の建替工事中のため、参拝経路が限られているが五重塔・東金堂前を過ぎると、コンクリート造りの国宝館が見えてきます。入館料600円。

《見どころ》
 2009年東京国立博物館で展覧会が開かれ大変な反響を呼んだ阿修羅像を中心とする八部衆像と、高さ5 mもの巨像・千手観音立像(すべて国宝)。

 2010年に照明のLED化やガラスケースの撤去など行い、より間近で直接見ることができるようになりました。以前は、コンクリート打ちっぱなしの殺風景な内装でしたが、黒を基調としたものに変わり展示品がより際立って見えます。

奈良国立博物館(本館)
Fig. 3 奈良国立博物館(本館)

③奈良国立博物館
《行き方》
 JR奈良駅徒歩25分、近鉄奈良駅15分。奈良公園の入口近くに位置しています。入館料500円。

《見どころ》
 薬師如来立像(元・元興寺所蔵)、薬師如来坐像(元・京都若王子社所蔵)と、2011年に東大寺三月堂(法華堂)修理のため移設された、着衣姿の金剛力士像(すべて国宝)。

 国宝の数は少ないが、如来・菩薩・明王・天など、仏像の種類により、陳列を分けている為、体系的な学習ができるのが特徴。

【奈良グルメ】
珈琲一族
 もちいどの商店街の中ほどにある、喫茶兼レストラン。アットホームな雰囲気で、内装も綺麗です。メンチカツとエビフライ定食(650円)をいただきました。


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