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2009年2月始めに京都府乙訓郡(おとくにぐん)大山崎町を訪れました。京都と大阪の間にそびえる山、天王山(Fig. 1)にまつわる蛙の銅像があるそうです。
京都府京都市の河原町駅から阪急京都線に乗り約30分で大山崎駅に到着、歩いて約2分で大山崎ふるさとセンターに着きました。蛙の銅像(Fig. 2)は、1階ロビーから2階へ上がる階段の下にありました。杖をついた2匹の蛙が向かい合わせに立っています。 この像は、「京の蛙と大阪の蛙」という寓話に基づいたもの。「鳩翁(きゅうおう)道話」という江戸時代に民衆向けに書かれた書物に収められています。
そのあらすじを簡単に紹介すると、お互いの街を見物しようと出かけた京都と大阪の蛙が大山崎・天王山の山頂で出会います。 精一杯背伸びをして街並みを見ますが、どちらも自分の街と変わりは無くしんどい思いをして見に行く事はないと、途中で引き返してしまったという事です。 蛙の目は頭の上に後ろ向きに付いている為、実際は自分の街を見ていたというオチなのですが、「物事を確かめるには、まず自分自身を知らなければいけない。」という教訓を説いているのです。実物の蛙は、前もキチンと見えているようです。蛙の視界(左側)(アメリカ自然史博物館の展示より)。 大山崎ふるさとセンター 乙訓郡大山崎町字大山崎小字竜光3 075-956-2310 |