鉄道の街で蛙に出会う 大宮

 2015年8月上旬に、さいたま市大宮区を訪れました。神社の境内で見つけた石製の蛙を紹介します。

石蛙@神明神社
Fig. 1 石蛙@神明神社
▼ 鉄道のまちを歩く

 JR湘南新宿ラインに乗り、都心から50分で大宮駅に到着。高崎線と宇都宮線が分岐しJR線だけで22番線までホームあります。

 東武鉄道野田線、埼玉新都市交通も発着するターミナル駅。駅ナカや駅ビルには数多くの店舗が並び、週末は家族連れを中心に多くの人で賑わいます。

 西口を出てJRの線路沿いを北東方向に歩きます。右側に国鉄大宮工場跡地を活用したスポーツジムや静態保存された機関車が見えてきます。

 スポーツジムの片隅には、歴史を感じさせるレンガ造りの建物が残っていました。蒸気機関車D51 187号機(Fig. 3)は、1938年に大宮工場で製造され、1971年に再び生まれ故郷に戻ってきました。

神明神社
Fig. 2 神明神社
▼ 角ばった形状の石蛙

 駐車場や戸建てが続く街並みを眺めながら10分歩き、緑地帯を左に曲がったところにある神社(Fig. 2)に立ち寄りました。国鉄の職員宿舎があった場所に造られた神明神社は、神明神社保存委員会が管理しています。

 境内の右側に置かれた石蛙(Fig. 1)は、大きさは幅50 cm×奥行50 cm×高さ70 cm。角ばった形状をしており、JR横須賀線久里浜駅に置かれているものとよく似ています。

 なぜかホースが巻かれ、手ぬぐいをかけられた状態で置かれていました。背中には子蛙が2匹いますが、劣化しており顔が判別できない程。

 青大将と呼ばれ、特急つばめのヘッドマークを付けた緑色のEF58と茶色のEF15の前頭部(Fig. 4)が、屋外に展示されていました。現在も大宮総合車両センターとして車両の保守をおこなっていますが、鉄道のまちとして栄え数千人が働いていた面影はありません。

 鉄道博物館を訪れた際などに、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
蒸気機関車D51 187号機
EF58とEF15の前頭部
Fig. 3 蒸気機関車D51 187号機
Fig. 4 EF58とEF15の前頭部

神明神社 さいたま市大宮区桜木町三丁目


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