水鉢に沈む石蛙 静岡興津

 2023年10月上旬に静岡市清水区を訪れました。JR線沿いにある寺院で出会った石製の蛙を紹介します。

石蛙1@清見寺"
Fig. 1 石蛙1@清見寺
▼ 整備された庭が広がる

 JR東海道本線に乗り、興津駅で下車。線路沿いに西方向に延びる路地を15分進むと、右方向にカーブする右側に黒色の古めかしい建物群が見えてきます。

 これらは踏切の名前にもなっている由緒ある寺院、清見寺(せいけんじ)。踏切を渡り階段を上り山門をくぐると、整備された庭が広がります。

 庭を囲むように仏殿(Fig. 3)や大方丈(おおほうじょう)などの建物が建ち並び、屋内の見学は有料。玄関付近に、2匹の子蛙を背負った石蛙(Fig. 2)が石の上に鎮座していました。

石蛙2@清見寺
Fig. 2 石蛙2@清見寺
▼ 水鉢から頭を覗かせる

 さらに庭を進むと、手水の奥にある水鉢(みずばち)から石蛙(Fig. 1)がちょこんと頭を覗かせていました。鉢の底に固定されているようで、触ってもピクリとも動きません。

 どちらの蛙も少し湿り気があり、ほんのり温かく感じられました。奈良時代に創建された歴史ある寺院を訪れた際、石蛙を探してみてはいかがでしょうか。

仏殿@清見寺
境内からの眺望
Fig. 3 仏殿@清見寺
Fig. 4 境内からの眺望

清見寺 静岡市清水区興津清見寺町418-1、054-369-0028


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