水神池の石蛙西大井

 品川区内のタウン誌、月刊しながわニュースに連載中のしながわ風土記・第221回を読み、JR横須賀線西大井駅を訪れました。西大井3丁目にある原の水神池に石蛙が置かれているとの事です。

草むらにひそむ石蛙
Fig. 1 草むらにひそむ石蛙

▼ 歴史をさかのぼる

 1980年に横須賀線が貨物線の線路を利用して東海道線と別のルートを通る様になり(SM分離)、1986年に品川駅から3.6 kmの地点に西大井駅が新設されました。

 そのせいか駅前のターミナルや、商業施設、マンション等もまだ真新しい感じがします。郊外にできた新興住宅地を思わせる雰囲気です。

 株式会社ニコンがある事から名付けられた光学通りを渡り、南南東の方向へ歩を進めると、いつの間にか込み入った路地が多くなり、地域密着型の商店が点在する昔ながらの住宅地が広がります。

原の水神池
Fig. 2 原の水神池

▼ 多くの生き物が生息

 明治時代に伊藤博文の別宅があった事から、駅の近くには公墓所が設けられています。さらに昔の江戸時代には周辺では農業が盛んで、収穫された野菜は江戸に出荷されていたそう。出荷前に野菜を洗っていたと言われるのが、今回訪問する原の水神池(Fig. 2)です。

 駅から徒歩8分程で、右手に児童公園が併設された池に到着します。池の周囲には転落防止の金網が張り巡らされていますが、泳ぎ回る鯉や金魚や浮き島で日向ぼっこをする亀の姿を見る事ができます。

 記事には石蛙(Fig. 1)は手を清める水盤の上に置かれていると紹介されていましたが、30 cm程離れた草むらの中に潜んでいました。手足が長く、リアルな形状をしており草木に紛れていると、本物のヒキガエルの様に見えます。

 このまま忘れ去られない事を祈りつつ、水神池を後にしました。帰る途中、伊藤博文公墓所にお参りしました。普段は門が閉ざされていますが、命日の10月26日前後には開門されお墓の前でお参りができるそうです。

原の水神池 品川区西大井3-1-5

■ 参考文献
 ・ 月刊しながわニュース・しながわ風土記・第221回
 ・ しながわ観光協会・大井・原の水神池
 ・ 東京の水・大井・鹿島谷(仮称)の湧水と川跡
 ・ 東京の池と水門・大井・原の水神池


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