わくどう石カエル不動

 2009年3月末に、福岡県西部の二丈町を訪ねました。福岡空港から市営地下鉄とJR筑肥線を乗り継ぎ、約1時間で到着です。

わくどう石
Fig. 1 わくどう石
 《佐波海岸のわくどう石》

 大入駅を降り、線路と並行して走る国道202号線を東へ10分程歩くと、左手に玄界灘が見えてきます。海岸沿いに一際目立つ大きな三角の岩がわくどう石(Fig. 1)です。

 「わくどう」とは福岡地方の方言でカエルの事。「無事かえる」の語呂合わせから、旅の安全を祈るお守りとして伝わっているそう。私も海岸に降りて手をあわせ、散策を続ける事にしました。

カエル不動
Fig. 2 カエル不動
 《深江のカエル不動》

 再び大入駅から筑肥線に乗り、2駅博多寄りの筑前深江駅で降ります。ここでも国道202号線を15分程博多方面に歩いたところに、石のカエル(Fig. 2)を見つけました。

 不動明王を模して作られており、左手に数珠、右手には宝剣の代わりに葉っぱをもちウィンクをしながら道行く人を見守っています。

 掲載されていた新聞記事※によると、地元の会社が交通事故の防止になればと設置したもの。オランダ製の石を使用しており、雨が降ると緑色になるそうです。

佐波海岸のわくどう石 二丈町大字福井
深江のカエル不動 二丈町大字松末1146-4

※1992年5月26日付・読売新聞西部本社・朝刊




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