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2020年7月下旬に、兵庫県西宮市を訪れました。門戸厄神(もんどやくじん)東光(とうこう)寺で出会った石製の蛙像3匹を紹介します。
山間に住宅地が広がる宝塚市と沿岸部に工業地帯を有する西宮市を結ぶ阪急電車今津線。宝塚駅から6駅目の門戸厄神駅で下車、北西方向に歩を進めます。 夏場の昼下がり、駅前にも関わらず人通りは少なく、セミの鳴き声だけが大きく響いていました。坂を登り切り、徒歩15分で朱色に塗られた山門に到着。 石段を登り、岡田山の斜面に点在する社殿を参拝します。本尊の薬師如来像や空海に由来する厄神明王像はあいにく非公開でしたが、裏手の山から湧き出た水に打たれる金属製の厄神明王像は、霊験あらたかで神秘的でした。
明王像の左側、屋根付きの小屋に鎮座しているのが3匹いる祈願蛙。首にはしめ縄が巻かれていました。 それぞれデザインは異なり、飄々とした中央(Fig. 1)、のんびりとした右、するどい雰囲気の左(Fig. 2)と三者三様の表情をしています。一番手前にいる蛙の頭をひと撫でし、寺を後にしました。
門戸厄神東光寺 西宮市門戸西町2 |