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2016年2月中旬に茨城県水戸市を訪れました。水戸駅の周辺を散策中に見つけた石製の蛙を紹介します。
▼ なだらかな上り坂を歩く 北口ロータリーからなだらかな上り坂が続く国道50号線を北東方向に歩き、中央郵便局前の交差点を右折します。国道118号線はここを起点とし、JR水郡線に沿って北方向に伸びていきます。 左側の路地を約30 m入った所にある蕎麦屋の吾妻庵は、持ち帰りの天ぷらうどんがおすすめ。カラッと揚がった厚みのあるいか天は食べ応えがあります。 右側に茨城県三の丸庁舎(旧県庁)(Fig. 4)、正面に水戸市水道低区配水塔と歴史を感じさせる建築物を眺めながら、歩を進めます。水戸市は江戸時代に水戸藩の城下町として栄え、現在も城趾にその面影を残しています。
1970年以降、高度経済成長の波にのり丸井や西友、ダイエーなど大型商業施設が次々と進出、地元の商店は危機感を募らせました。しかし、バブルがはじけ人口が減少する中、それらの施設も駅前を除いて閉店に追い込まれました。 駅から徒歩約15分、NTT茨城支店バス停の近くにある県建設センター(Fig. 2、Fig. 3)の前で、真っ赤な陶器製の蛙を見つけました。 大きさは、幅約60 cm×高さ約60 cm×奥行き約120 cmで、御影石が使われています。東日本大震災からの復興を祈念し、2013年に設置されました。 隣には幅約90 cm×高さ約110 cm×奥行き約90 cmの茶褐色をした備前焼の壺が置かれています。茨城県で活躍する総合美術工房の作家、浅賀正治氏が蛙を造形し、増子塗装店が塗装を担当しました。 目に鮮やかな真っ赤な塗装とにっこりと笑う口を見ていると、元気が湧いてきます。水戸駅の周辺を訪れた際は、ぜひ足を伸ばしてみてください。
茨城県建設センター 水戸市大町3-1-22 |