2019年2月上旬に、長野県松本市を訪れました。松本城の近くにある歯科医院で出会った陶製の蛙を紹介します。
Fig. 1 陶製蛙@山崎歯科 |
▼ 明治時代築の煉瓦造り
長野駅からJR篠ノ井線に乗り、約1時間で松本駅に到着。レンタサイクルを利用し、東口ロータリーから松本城がある北東方向に進みます。PARCOを始めデパートや商店が建ち並ぶ繁華街を過ぎ、女鳥羽川(めとばがわ)を渡ると、官庁街との間に広がる住宅地に山崎歯科医院(Fig. 2)がありました。
明治時代に建てられた煉瓦造りの建物がありましたが、東日本大地震で大きな被害を受け、修復するには多額の費用がかかるため、やむなく取り壊されました。南東角にある金属製の犬の顔(Fig. 3)が付いた水場(Fig. 4)と、北東角にある陶器製の蛙(Fig. 1)にその名残をとどめています。
Fig. 2 山崎歯科医院 |
▼ 段々と壊れていってしまう
受付で一声かけて、見学させていただきます。受付の方いわく、その名残の品々も、段々と壊れていってしまうそう。
蛙は赤茶色で目が大きくびっくりしたような表情をしており、まるで縄文式土器のようです。大きさは、幅約20 cm×奥行き約30 cm×高さ約30 cm。
少しツヤのある頭部をなで、これからも歴史ある煉瓦建築があった事を後世に伝えていって欲しいと願いつつ、歯科医院を後にしました。
Fig. 3 水場@山崎歯科
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Fig. 4 金属製の犬@山崎歯科
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山崎歯科医院 松本市丸の内2-12、0263-33-8217