2017年2月中旬に京都府京都市を訪れました。四条通から延びる路地で出会った石製の蛙を紹介します。
Fig. 1 石蛙@京都神田明神 |
▼ 平将門と空也に纏わる場所
京都市営地下鉄烏丸線の烏丸御池駅近くにあるホテルに宿泊した翌朝、レンタサイクルで京都市内を散策しました。約15分で、メインストリート、四条通に到着。
阪急京都本線の大宮駅と烏丸駅の間にある細い路地を南方向に約30 m進むと、目に青色と金色の色彩を施した石蛙(Fig. 1)が、左側の路肩に置かれていました。町家に設けられたガラス張りの玄関(Fig. 2)奥に、神社の社殿がありました。
ここは京都神田明神、別名を膏薬の辻子(こうやくのずし)といい、平将門と空也に纏わる場所。関東地方で戦いに敗れた平将門は、この地で首を晒されたそう。
Fig. 2 京都神田明神 |
▼ 四条通の喧騒を離れて
その後、首は空を飛び関東地方に返ったという伝説から、「返る」と「蛙」をかけて石蛙がおかれています。平将門の体(からだ)がなまり、神田(かんだ)になり神社の名前に、空也が平将門を手厚く供養した事から、空也供養(くうやくよう)がなまり、膏薬(こうやく)になり別名になったといわれています。
通勤通学や観光行楽の人々で賑わう四条通の喧騒に疲れたら、町家(Fig. 3)が建ち並ぶ、路地を散策してみてはいかがですか。京都神田明神の石蛙にも会いに行ってみてください。
Fig. 3 町家@京都市
|
Fig. 4 鴨川@京都市
|
京都神田明神 京都市下京区新釜座町722