幕末から明治にかけて活躍した狩野派の画家で、蛙を擬人化した風刺画でも有名な河鍋暁斎(1831-1889)の美術館を訪ねました。
Fig. 1 美術館入り口 |
JR京浜東北線の西川口駅を降り、大宮方面へ歩くこと15分、住宅地の中にあるので迷いましたが無事到着しました。目印は大きな校庭のある南町小学校ですね。展示室が2室のみのこじんまりとした館内ですが、親切に案内してくださいました。
訪問したときは「戯画 Bunmei Kaika」展を開催中で、幕末から明治維新にかけて書かれた戯画の数々が展示されていました。中でも幕府の長州征伐を蛙合戦に見立てた「風流蛙大合戦之図」は、100匹近くの蛙が生き生きと描かれていて思わず見入ってしまいました。
Fig. 2 蛙石像 |
Fig. 2は、中庭にある暁斎がデザインした蛙の石像です。まるで展示室でつい先ほど見た戯画の中から飛び出してきたようなよく似た姿をしています。苔むして緑がかった色合いもより蛙らしく見せています。
離れの別館では紅茶をいただきながら、過去の展示の目録や暁斎関連の書物を閲覧できます。また、お土産を購入することもできます。
なお、毎年7-8月には蛙にちなんだ展示(「かえる展」)を行うそうです。もう一度その時期に訪ねてみたいと思います。
河鍋暁斎記念美術館 埼玉県蕨市南町4-36-4
048-441-9780 10:00-16:00 大人300 円
(毎週木、毎月26日-月末、年末年始1週間は休館)