カエル寺久留里

 2013年5月下旬に、千葉県君津市の久留里を訪れました。石の蛙像が数多く置かれ、別名カエル寺と呼ばれる眞勝寺をご紹介します。

手水舎向かいの石蛙
Fig. 1 手水舎向かいの石蛙
▼ 名水が湧く城下町へ

 千葉駅から内房線に乗り木更津駅で下車、久留里線に乗り換え50分程で久留里駅に到着します。

 戦国時代から続く城下町で、名水が湧く事でも知られています。街中には自噴式の井戸が数多く見られ、その場で美味しい湧水を口にする事ができます。

 眞勝寺は武田一族の勝真勝によって創建された曹洞宗の寺院。本堂には武田の家紋が彫られています。駅を降り、国道410号線を南へ10分程歩くと寺の参道を示す大きな石碑が現れます。

山門前の石蛙
Fig. 2 山門前の石蛙
▼ 境内には多くの石蛙が

 石蛙は山門の左脇と、手水舎の向かい側に置かれている2匹(Fig. 1、Fig. 2)が特に大きく、高さ約1 m×幅約80 cm×奥行き約1 mほどもあります。お腹にはそれぞれ、「無事に本家郷に帰る」、「百歳記念」という文言が彫られいます。

 他にも、本堂の前にカエルの鳴き声を模した楽器や小さめの石蛙(Fig. 3、Fig. 4)が置かれていました。別名は、戦時中、戦地に赴く兵士のためにカエルのお守りを作った事とかつてお寺のにカエルが繁殖に沢山訪れていた事に由来するそうです。

 水に恵まれた土地ならではの名所といえそうですね。自然豊かな久留里の街を訪れた際は、ぜひ足を延ばしてみてください。

石蛙その3
石蛙その4
Fig. 3 石蛙その3
Fig. 4 石蛙その4


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