木ノ本地蔵院の身代わり蛙

 2006年6月に滋賀県を旅行しました。その際今までなじみのなかった湖北地方へ足を延ばしました。

身代わり蛙
Fig. 1 身代わり蛙
 米原駅で北陸本線各停に乗り換え5つ目の木ノ本駅で下車。ここはかつて京都と北陸を結ぶ北国(ほっこく)街道の宿場町として栄え、現在も江戸時代後期の古い街並みが残っています。
 まずは観光案内所・きのもと情報の館へ。係りの方が親切に見所を説明してくださいます。隣りには身代わり蛙のねぶたがありました。
 さらに進み突きあたりにあるのが木ノ本地蔵院です。高さ6メートルの大きなお地蔵様に目を奪われますが、やがてその足下に沢山の蛙達(Fig .1)がいるのに気づくでしょう。この陶器製の蛙は左目をつぶったちょっと変わった風貌をしています。これは昔、目を痛めた旅人のために地蔵院の蛙が身代わりとなり片目を譲ったとされる言い伝えに由来しています。私もお土産に1つ購入しました。

すし慶
Fig. 2 すし慶
 この他にも水場の石像かえる絵馬など至るところで蛙の姿を見ることが出来ました。
 参拝後、昼食を取りに北国街道沿いにあるすし慶(Fig .2)さんへ。大正時代から続く料亭で、日本庭園の見えるお部屋でいただく食事は格別です。名物は鯖の押し寿司ですが今回は鰻まぶし(1575 円)を注文。石製の鉢に鰻の切り身とご飯が入り、あつあつのタレをかけ混ぜながらいただくというユニークなもの。石焼ビビンバの鰻版といった感じです。
 眼の仏さまに歴史ある料亭と隠れた名所が存在する木之本、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?

木ノ本地蔵院 伊香郡木之本町木之本944
すし慶 伊香郡木之本町木之本988


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