蛙の手水舎@長福寺

 2017年11月中旬に、千葉県君津市を訪れました。県道92号線の近くにある長福寺で見た、蛙があしらわれた手水舎を紹介します。

石蛙@長福寺
Fig. 1 石蛙@長福寺

▼ 房総スカイラインを東へ

 房総半島の中央に位置する君津市は、新日本製鐵住金の君津製鉄所を始めとする工場が建ち並ぶ沿岸部と、久留里城や亀山湖などの観光名所が多く、自然豊かな山間部のイメージが強いですが、その間の平野部にも歴史的建造物の跡や温泉など、興味深い名所があります。

 第二次世界大戦後、埋め立てられ西方向に伸びた海岸線よりも数キロ内陸を通る、国道127号線(通称、内房なぎさライン)を南下し、内みのわ交差点を左折し県道92号線(通称、房総スカイライン)を東方向に進みます。

蛙の手水舎@長福寺
Fig. 2 蛙の手水舎@長福寺
▼ 6匹が参拝者を迎える

 山あいに広がる田畑で採れる農産物は、甘みが強く、お土産に最適です。館山自動車道君津IC近くの房総四季の蔵・季楽里やその先にある直売所、なごみの里君津で、購入できます。なごみの里君津の手前約200 mを右折し、約100 m進むと長泉寺(Fig. 3)に到着します。

 両脇に立つ阿吽の形相をした仁王像(12)の間を歩き、手を清めようと左側の手水舎(Fig. 2)に足を運ぶと、口から水をチョロチョロ出す、石製の蛙(Fig. 1)がありました。頭上と両脇にも似たデザインの石蛙を従え、全部で6匹の蛙達が参拝者を迎えてくれます。

 同じく石製の水盤には透明の水が張られ、秋の澄みきった青空をきれいに映し出していました。境内の奥には、犬とアヒルが日向ぼっこするのどかな光景(Fig. 4)が広がっていました。

 房総を訪れた際、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

長福寺(全景)
長福寺(奥側)
Fig. 3 長福寺(全景)
Fig. 4 長福寺(奥側)

長泉寺 君津市大井39、0439-32-2112


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