應聲教院の蛙達

 2019年4月下旬に静岡県菊川市を訪れました。東名高速道路菊川インターチェンジ近くの寺院、應聲教院(おうしゅうきょういん)で出会った蛙達を紹介します。

狛犬(右)@應聲教院
Fig. 1 狛犬(右)@應聲教院

▼ すっきりとした青空

 ゴールデンウィークの初日、雨上がりのすっきりとした青空が広がるなか菊川インターチェンジから車を走らせ約15分で應聲教院に到着しました。寺院の前に広がる砂利敷の駐車場に車を停め、山門に続く階段を上ります。

 山門は八脚門と呼ばれ、静岡市葵区の宝台院から移築されたもの。江戸時代初期に2代将軍、徳川秀忠の命で作られたもので、国重要文化財に指定されています。

読書蛙@應聲教院
Fig. 2 読書蛙@應聲教院

▼ お六蛙(むかえ)とお蛙(かえ)り

 山門の手前には、蛙の石像が2体置かれていました。右(Fig. 1)は5匹の子蛙を背負い「お六蛙(むかえ)しています」、左は「お気をつけてお蛙(かえ)りください」と記載されています。

 境内に入ると、あちらこちらに陶製や石製の像が置かれており、一心に読書をする陶製蛙(Fig. 2)やあんぐりと大きく口を開けた石製蛙(Fig. 3)もありました。「蛙の面に小便」と書かれた横には腕を組んだ陶製蛙(Fig. 4)がユーモラスな表情を浮かべていました。

 境内の清掃をされていた住職の奥様とお母様にお話を伺ったところ、先代の住職が集められていたとの事。鮮やかな朱塗りが印象的な山門とともに、蛙達も末永く大切にされて欲しいと願い、寺院を後にしました。

口開け蛙@應聲教院
小便蛙@應聲教院
Fig. 3 口開け蛙@應聲教院
Fig. 4 小便蛙@應聲教院

應聲教院 菊川市中内田915、0537-35-2633


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