ヒーロー@川崎旧東海道

 2014年8月上旬に、川崎市川崎区の旧東海道を歩きました。道沿いのパチンコ屋で見つけた2匹の蛙を紹介します。

蛙ヒーロー@セブンS
Fig. 1 蛙ヒーロー@セブンS
▼ 旧東海道を歩く

  東海道は、江戸時代に造られた東京と京都を結ぶ街道です。川崎付近は第一京浜(国道15号線)に置き換えられましたが、旧街道もその姿を留めています。

 新川通りを境に街道の雰囲気ががらりと変わります。東側は、いさご通りと名付けられ、昔ながらの料理屋や集合住宅が軒を連ねるレトロな雰囲気、西側は、アジア料理屋やビジネスホテルがある国際色豊かで近代的な雰囲気です。

小土呂橋擬宝珠
Fig. 2 小土呂橋擬宝珠
▼ 水辺を指差すオス蛙

 パチンコ屋は、旧東海道を小土呂橋交差点から西方向に約100 m進んだところにありまし。前方を指差すオス蛙と寄り添うメス蛙の姿(Fig. 1)がありました。オス蛙はマントを身につけヒーローのよう、メス蛙は白いブーツを履いています。

 東海道川崎宿付近の水はけを良くするため、江戸時代に新川堀という排水路が造られ、東海道に小土呂橋が架けられました。現在、新川堀は埋め立てられ新川通になり、小土呂橋も姿を消しました。バス停と交差点に橋の名前が残され、路上には擬宝珠(Fig. 2)が展示されています。

 オス蛙は、かつての新川堀を指差しているのでしょうか。偶然出会った蛙が、川崎の歴史を思い起こしてくれました。

セブンS 川崎市川崎区小川町14-13

■ 参考文献
川崎宿小土呂橋調査報告書(川崎市博物館資料収集委員会)


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