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2014年7月上旬、2021年2月上旬に、川崎市幸区を訪れました。遊歩道を散策時に見つけた、蛙石アートを紹介します。
▼ 駅前の商店街を歩く JR南武線鹿島田駅を降り、踏切とは反対方向の東に歩を進めます。商店街を約50 m歩くと、左側に水路が見えました。また、水路の手前を左折すると、煉瓦のような赤褐色の舗装材が敷かれた遊歩道(Fig. 2)が延びていました。 水路や遊歩道は、かつて多摩川から取水し、川崎、横浜の農地を潤した二ヶ領用水の名残。戦後は工業用水として1974(昭和49)年まで利用され、高度経済成長期の産業を支えました。現在、一部は暗渠になり、道路や住宅地の地下を流れています。
▼ 堀の様子が目に浮かぶ 蛙石アートは、遊歩道の中央に埋め込まれ、一辺約20 cmの正方形をしています。全体に小さな白い石が散りばめられ、蛙が描かれている部分(Fig. 1)には、1枚の石に彩色が施されています。 黒色の斑点が見られる事から、田畑に多く生息しているダルマガエルのようです。他にも亀、トンボ、カジカなど水辺の生き物が画かれていました。二ヶ領用水の支流の1つ、川崎堀は、幸区鹿島田2丁目付近で町田堀と大師堀の二手に分かれ、町田堀は、江ヶ崎、矢向地区を流れていました。一部を除き暗渠化され、水路を目にする事はできなくなりましたが、石アートに画かれた水辺の生き物を見ていると、かつての堀の様子が目に浮かぶような気がします。 蛙石アート@町田堀跡遊歩道 川崎市幸区下平間133
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