三竦みテーラーの蛙

 冬の寒さが残る2010年3月初旬に、石川県金沢市を訪れました。

 加賀藩主、前田家の城下町として栄え、戦災を免れたため、兼六園長町武家屋敷を始め、多彩な歴史ある建造物が残されています。散策中に見つけた、石製の蛙と木製の蛙を紹介します。

日本武尊像
Fig. 1 日本武尊像
▼ 三竦みの蛙@兼六園

 もっとも有名な観光名所、兼六園を訪ねました。前田家が、約180年かけて造り上げた広さ約1,200 m2の庭園は、自然豊かです。

 虹橋から霞が池と蓬莱島を望む風景は素晴らしく、根上の松や池の高低差を利用した噴水など見所が多くあります。また、庭園東側、千歳橋と花見橋の間に立つ日本武尊銅像(Fig. 1)は、屋外に立つ銅像では日本最古のものだそう。

 1880(明治13)年に、西南戦争の犠牲者を慰めるために作られました。台座の石は、金沢城や加賀藩士亭から移設されました。

 蛇、蛙、ナメクジの石が、互いに牽制しているため、台座の石組みが崩れないというの言い伝えがあります。3つの石はそれぞれこちらに示す通りです。

マルヨネの看板蛙
Fig. 2 マルヨネの看板蛙
▼ テーラーの蛙@マルヨネ

 バス一日乗車券(500円)を購入し、北陸鉄道バスで市内を周遊しました。

 犀川沿いの遊歩道やにし茶屋町を散策した後、県道45号線沿いのアピタ向かいにある、オーダースーツの店・マルヨネを訪ねました。

 イメージキャラクターにしているカエルが、玄関前にたすきをかけて立っている(Fig. 2)のほか、店内のあちこちにカエルの人形が置かれています。

 店主の米村誠治さんに話を伺ったところ、子供の頃カエルが好きだったため、「スーツが安くカエル」との語呂あわせでカエルを置いているそう。お客さんが人形を持ってきてくれる事もあるそうです。

兼六園 石川県金沢市兼六町1、076-234-3800
マルヨネ 金沢市増泉2-7-11、076-241-4927


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