蛙の楽隊@春秋苑

 2012年11月中旬と2013年4月中旬に、資格試験を受けるため、小田急小田原線(以下、小田急線)に乗り生田駅を訪れました。帰り道に公園墓地、春秋苑で見た青銅の蛙達を紹介します。

タイコとシンバル
Fig. 1 タイコとシンバル
▼ 送迎バスで南に向かう

 この墓地は、日本初の公園墓地として1958(昭和33)年に開苑しました。著名人の墓が多い事で知られ、俳優の三船敏郎や小説家の横溝正史らが眠ります。

 生田駅北口から出発する送迎バスに乗車します。出発時間を2、3分過ぎた頃に、マイクロバスが到着。乗客は私を含めて6名でした。

 小田急線に沿って東西に通る津久井道を約50 m西方向に進んだ後左折し、踏み切りを渡ります。そのまま直進し片側一車線の坂道を南方向に登ります。この道は、墓地の名前にちなみ春秋苑通りと呼ばれています。

たて笛
Fig. 2 たて笛
▼ オーケストラが出迎え

 墓地の乗降場は3ヶ所あり、それぞれ青蓮(しょうれん)堂、中広場、正門です。蛙達は、最後に停まる正門の近くにいました。

 指揮棒を持つを中心に、バイオリン、チェロなど弦楽器(Fig. 3)、サックス、トランペットなどの管楽器(Fig. 2、Fig. 4)、シンバルなどの打楽器(Fig. 1)それぞれを演奏する10匹以上の蛙達が一列に並ぶ様は壮観です。顔と手足は蛙の姿ですが、楽器を奏でる姿勢は人間そのものです。

 楽隊の間を通り抜け墓地を散策し、再び送迎バスに乗り生田駅に向かいました。行きとは異なり、公団西三田団地の間を通る道を抜け、眼下に小田急線の線路を望む生田大橋を渡って約20分で生田駅北口に到着しました。

 受験の後に蛙達に会えたお陰か、無事資格試験に合格する事ができました。秋にはもみじの紅葉を、春には南生田3丁目公園沿いの通りで桜の花を楽しむ事ができるうです。

 豊かな自然と閑静な住宅地に囲まれた春秋苑を訪れた際は、厳かな音楽を奏でる蛙の楽隊を観に正門まで足を延ばしてみてください。

バイオリンとチェロ
サックスとトランペット
Fig. 3 バイオリンとチェロ
Fig. 4 サックスとトランペット

春秋苑 川崎市多摩区南生田8-1-1


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