蛙の文様付き土器@平塚

 2014年8月末に、神奈川県平塚市を訪れました。平塚市博物館で観た蛙の文様付き土器を紹介します。

蛙の文様付き土器
Fig. 1 蛙の文様付き土器
▼ 東京駅から約1時間

 東京駅からJR東海道線に乗り約1時間で平塚駅に到着。西改札口から降り、レンタサイクルで自転車を借り北方向に進みます。

 約10分程で、市役所、美術館、図書館などが集まる浅間町地区に到着しました。市役所は新庁舎を建設中、美術館は1991年完成と比較的新しいですが、図書館と博物館は、完成から30年以上経っておりやや古さを感じます

 一方、展示品(Fig. 2)はこまめにリニューアルされているようで古さを感じさせません。1階にいらした学芸員の方に土器の展示場所をお聞きし、階段で2階に上がります。

平塚博物館展示品
Fig. 2 平塚博物館展示品
▼ ぐるぐる模様が印象的

 土器(Fig. 1)は赤褐色をしており、丸みを帯びた形をしています。蛙は、正面と背面に描かれていますが、片方は失われており発掘後に補強されたそう。

 中心部のぐるぐる模様が印象的です。手と足がまっすぐに伸びているので人が立っている姿にも似ています。蛙を擬人化して描いたのでしょうか。

 相模原市の勝坂遺跡から多数発掘された人や動物の文様が描かれた土器と同じ様式のため、勝坂式土器とも呼ばれています。相模原市にも同じように蛙の文様付きの土器があるかもしれないと、また楽しみが増えました。

 お近くに立ち寄った際は、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。親切な学芸員と土器に描かれた蛙が迎えてくれるはずです。

平塚市博物館 平塚市浅間町12-41


inserted by FC2 system