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2015年2月上旬に東京都新宿区を訪れました。都営地下鉄新宿線曙橋駅徒歩8分の月桂寺(げっけいじ)で出会った石蛙を紹介します。
A4番出口から地上に出て防衛省を右手に見ながら外苑東通りを北方向に歩きます。日中にも関わらず人通りが少なく、目につくのは道を行き交う車ばかりです。 5分歩き、防衛省の正門が見えた辺りで左折し、女子医大通りを北東方向に歩きます。やがて周囲にそびえる高層マンションに囲まれるように、月桂寺が右側に見えてきます。 黒塗りで幅広の門(Fig. 4)は閉じられていましたが、歩行者用の小さな扉には鍵がかかっておらず、境内に入る事ができました。境内右手に近代的なコンクリート造りの本堂(Fig. 2)があり、左手に歴史を感じさせる数多くの石像(Fig. 3)が立ち並んでいます。
中でも、高さ1 mの中央部が白く塗られたキリシタン灯籠が目をひきます。キリスト教の信仰が禁止されていた江戸時代に、幕府の目を掠(かす)めるため灯籠に十字架のデザインを彫ったそう。 石蛙(Fig. 1)は、手水舎の右脇に生い茂る植物に身を隠すようにして座っています。全身を写真に収める事ができませんでしたが、自然に溶け込んだ雰囲気で撮影できました。大きな目と真一文字に結んだ口が印象的です。 奥の墓地には、江戸時代に老中として活躍した柳沢吉保の一族や明治時代の新聞記者、池辺三山の墓があるとの事。都営地下鉄大江戸線若松河田駅、牛込柳町駅からも徒歩でアクセスが可能です。
月桂寺 東京都新宿区河田町2-5 |