2021年1月上旬に広島県福山市を訪れました。公園で出会った蛙岩を紹介します。
Fig. 1 蛙岩@みなと児童公園 |
▼ 住宅地にひっそりと
最低気温は氷点下2度。川の水は凍り、時折雪がちらつく中、駅前の駐輪場でレンタサイクルを利用し、周辺を散策します。
ロータリーから延びるメインストリートを約100 m南側に進み、国道2号線との交差点を左折します。天満屋パピータウンとゆめタウン、2つの商業施設を過ぎ、すぐに路地を右折した先、住宅地の中にひっそりとみなと児童公園がありました。
目立たない割に面積は広く、東西約100 m×南北約20 m。東側(Fig. 4)には遊具がなく草野球や少年サッカーに使えそうです。
一方、西側(Fig. 3)にはブランコや滑り台などの遊具やベンチが置かれ、小さな子供連れの家族が楽しめそう。そんな公園の北西角に小さな祠(Fig. 2)とゴツゴツとした岩(Fig. 1)がありました。
Fig. 2 祠@みなと児童公園 |
▼ 想像力の豊かさに感心
この岩こそ探していた蛙岩。近くに建てられた案内板には名前の由来を示す、言い伝えが記されていました。昔、海の沖にいた大蛙が大蛇に食べられそうになり、逃げ回るも恐ろしさの余り固まり、岩になってしまいました。
大蛙を食べようとしていた大蛇は大いに気を落とし、島となり後に深津高地になりました。公園のある港町周辺の地形から物語を編み出した昔の人々の想像力の豊かさに感心させられます。
最初は無骨な形状から蛙をイメージすることができませんでしたが、次第に前方が頭、後方が胴体に見えてきました。蛙岩が末永く置かれることを願い、頭をひと撫でし公園を後にしました。
Fig. 3 西側@みなと児童公園
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Fig. 4 東側@みなと児童公園
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みなと児童公園 福山市港町1-8-23