中国の雑誌から

 中国旅行中(2003年12月)に買った科学雑誌を紹介します。

博物(試刊号)
Fig. 1 博物(試刊号)
 北京市内の売店で購入しました。中国国家地理という月刊科学誌の少年向け版とのこと。日本の ニュートン誌に近いものと思われます。 表紙に大きく蛙がフィーチャーされているように、記事のあちらこちらに蛙がでてきます。

1. 深入地穴600米(博物の旅)

 深さ(奥行き?)600メートルもある洞窟を取材した記事です。 「河谷雨蛙」という見出しで、洞窟内を流れる川に小さな緑色の雨蛙がいたと書かれています。 アマガエルは中国でも雨蛙と書くようです。また、別の記事では泳ぎの上手な人のことを「蛙人」と書いてありました。 蛙のイメージは日中共通なのですね。

2. 中国的蛙図鑑

 このページには中国に棲んでいる44種類のアオガエルが描かれています。下にいくつか挙げてみます。

・橙腹樹蛙 Rhacophorus awrantiventris
※Rhacophorus=樹蛙=アオガエル。例) モリアオガエル=Rhacophorus arboreus。台湾固有種のカエルで1994年に発見、また最近ある林道に群棲しているのが発見されたらしい。

・白領大樹蛙 Rhacophorus maximus
※領の右側は「合」、おとがいという意味。

・日本渓樹蛙 Buergeria japonica (ニホンカジカガエル)
※Buergeria=カジカガエル。japonicaとあるが、実は南西諸島にいるらしい。

・紅僕樹蛙  Rhacophorus rhodopus
※僕の左側は「足」、水かきという意味。紅い水かきのアオガエル。

値段も手ごろ(10元=150円くらい)ですし、お土産に一冊いかがでしょうか?私は中国語と英語の勉強になりました。

※訳には誤りがあるかもしれません。ご容赦くださいませ。




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